▼投資の用語集

リターンとは

投資における「リターン」は投資収益(または投資収益率)と呼ばれ、「リターンはいくら(○○円)」「リターンは何%(○○%)」という使われ方をします。
例えば、初年度に100万円投資し、次の年に110万円になった場合、「(110-100)÷100=10%」で「1年のリターンは10%」となります。

リターンの種類

リターンには2種類のリターンがあり、ひとつは配当や利子のようなインカムリターンと、もうひとつは、株価の値上がりによるプライスリターンです。
両方を足したものをトータルリターンと呼び、投資のリターンを表す時は、通常トータルリターンが使われます。
また、リターンは利益が出た時だけでなく、損失が出た時にも使われ(マイナスリターン)、「- ○○%」と表します。

■リターンの種類と例
リターンの種類 内容 例) 100万円投資した場合
プラスリターン マイナスリターン
    インカムリターン
(インカムゲイン)
・株式の配当
・預金の利子など
・債券の利子
株式の配当が2万円あった
(2万円÷100万円=2%)
株式の配当が2万円あった
(2万円÷100万円=2%)
プライスリターン
(キャピタルゲイン・ロス)
・株式や債券の値上がりによる利益 株価が10万円値上がりした 
(10万円÷100万円=10%)
株価が10万円値下がりした 
(-10万円÷100万円=-10%)
トータルリターン インカムリターン+プライスリターン トータルリターンは12%(12万円)で、資産は112万円になる
(2%+10%=12%)
(2万円+10万円=12万円)
トータルリターンは-8%(-8万円)で、資産は92万円になる
(2%-10%=-8%)
(2万円-10万円=-8万円)

複数年にわたるリターン

リターンを測る期間は様々ですが、複数年にわたるリターンを測る場合、通常は1年単位で区切り「年率平均リターンは○○%」と計算されます(この計算を年率換算と呼びます)。その際は、通常複利計算により、年率平均リターンを算出します。
また、同じく複数年にわたる場合で「累積リターン」というものもあり、これは期間を1年に区切らず、特定の期間におけるリターンを表します。(例えば、3年の累積リターンなら、3年分のリターンを加算したものです)

■複数年にわたるリターンの表し方
  リターン 計算式
年率平均リターン 複利計算 複利計算による1年あたりのリターン 初年度に100万円投資して、5年後に150万円になった場合
(50万円の資産増加)
8.4%
単利計算 単利計算による1年あたりのリターン 10% (50%÷5年)
累積リターン 特定期間におけるリターン 50% (50万円÷100万円)