|
相関係数とは、2つの資産の関連度合いを示す統計値です。
そして、その関連度合いは各資産のリターンを元に算出され、「0を中心に、1~-1の範囲」の数値で表されます。(%などの単位はありません)
具体的に、トヨタ株とベンチャー3社(A株、B株、C株)の値動きを比べて、関係度合いを見てみましょう。
トヨタ株の株価推移をベースに、1社ずつ比べます。
トヨタ株と比べた値動き | 相関係数 | ||
---|---|---|---|
A株 | 非常に似ている | 0.8 | 強い正の相関がある |
B株 | ほとんど関係が無い動き | 0.04 | 相関なし |
C株 | ほぼ反対の値動き | -0.8 | 強い負の相関がある |
上記より、相関係数が0だと値動きが無関係で、1に近いほど値動きが似ており、-1に近いほど反対の動きをすることが分かります。ちなみに、1の場合は完全に動きが一致していることを意味します。
分散投資をより効果的にするには、この相関係数が重要になります。
最も効果的な分散は、値動きが逆の(相関係数が-1に近い)ものを組み合わせることです。
相関係数が-1に近ければ近いほど、リスクが小さくなり、逆に相関係数が(完全に)1の場合は分散効果がありません。
上記の例で言えば、トヨタ株とC株の組み合わせによるポートフォリオが、リスクを小さく(=リターンのブレを安定させる)のです。この場合、ポートフォリオのリスクは、トヨタ株やC株のリスクと比べて約1/3になりました。(グラフ・表)
年率平均 リターン |
リスク (標準偏差) |
||
---|---|---|---|
トヨタ株 | 10% | 19% | |
C株 | -6% | 17% | |
ポートフォリオ | 3% | 6% | →約1/3になった |
また、株価推移グラフにポートフォリオを加えてみると、株価の変動幅が抑えられ、ゆるやかに値上がりしている様子が分かります。(グラフ)
ホームへ | ゲストメニュー | ユーザー限定メニュー | サイトについて | お問い合わせ |
---|---|---|---|---|