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投資はいつから始めれば良いのでしょう?
多くの参考書を見ると「できるだけ早く始めた方が有利」とあります。それ自体は間違いではありませんが、ひとつ加えさせてください。
それは、「投資の勉強をしてから」ということです。
もう少し付け加えると、「自分の投資内容に自信を持てるくらい勉強してから」、投資を始めることをお勧めします。
投資をしていると、(イヤですが)必ず暴落する時期があります。
市場が上昇時は多くの銘柄が値上がりしますので、勉強をしなくても上手くいくケースが多いですが、暴落時には、勉強していない事の影響が出ます。そして、投資を失敗させる最も悪い影響は、心理的な影響です。
自分の投資に自信を持っていない場合は、暴落時に、とにかく下がったという恐怖から、株などの資産を売却してしまいます(しかも、たいてい底値で)。そして、買い戻すようなタイミングが来た時は、たいてい値が上がりすぎている場合が多いのです。多くの場合、このパターンを繰り返し、資産を減らすことになります。
最悪の場合は、資産を減らしたまま、どこかで投資をやめるか、強制的に(借金をして投資をしていた場合)やめさせられてしまいます。
投資で成功した偉人の言葉で、よく「最大の敵は自分だ」ということを耳にします。これは、市場の暴落時や上昇時に自分の心(恐怖や欲)を抑えて、いかに冷静に行動できるかという意味です。
人間は本来、感情で動くので、冷静に行動するには勉強して理性で抑える(=心理的に強くなる)しかありません。
心理的に強くなるには、「オレは強い」と毎日暗示してもダメで、自分でしっかり勉強して、自分の投資内容に自信を持つことでしか強くなりません。そして、勉強の過程で、市場は周期的に暴落する(パニックになる)事も、異常に高騰する事も知りますので、輪をかけて冷静になれます。
また、勉強することの実践的な効果としては、「複数の資産でよく分散され、長期投資と複利効果で資産を増やすような投資」ができるようになります。それは、投資が上手くいく(=元本割れせず利益を出す)確率が高まることにつながります。
勉強することで、心理的な側面と、実践的な側面の両方のメリットがあるのです。
さて、それでは、(勉強した後での)投資のタイミングですが・・・
投資の参考書を見ても、このテーマについてはあまり明確にのっていません。
中には「安いときに買って、高いときに売る」というアドバイスもありますが、これは無茶で、現実にはほとんど不可能です・・。理想は「市場が最も安い時に投資する」ことですが、基本的に「市場を予測する事は、不可能」なので、現実的には出来ません。
よって、正解がありません(最安値のタイミングが分かりません)ので、「勉強した後であれば、どのタイミングでもよい」と思います。
現在、まとまった資金が無い場合は、毎月コツコツと積み立て投資を行えば、タイミングを意識する必要はありません。ある程度まとまった資金がある場合は、タイミングを考えてしまいますが、先のとおり「市場を予測する事は、ほとんど不可能」なので、自分で投資するタイミングを決めるしかありません。
今から過去を振り返ると、市場の高値と安値を手に取るように分かりますが、その時々には分からないものです。
株価が上がる直前、つまり安値で購入したいと思うのは当たり前ですが・・・米ミシガン大学が発表した面白い研究結果をご紹介します。
それによると、1963年から1993年の30年間における米国株式市場の上昇幅のうち、95%が、全取引日のなかで最も値上がりした1.2%の日に集中しているという(衝撃的な)内容です。1年でいうと、(不特定な)わずか4日分の上昇日を逃すと、すでに株価が高値になってしまっているというのです。
タイミング狙った投資を成功させるには、この突然来る大幅な上昇日を見極める必要があるのです。
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