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ここでは、今までまったく投資をしたことの無い方に、具体的な投資作業をご説明しています。 証券口座をお持ちで投資経験のある方は、このコーナーを飛ばしてもらって構いません。
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「何に投資するか」が決まったら、次は実際に投資をすることになります。
基本的には、証券会社や銀行を窓口に、個別株や投資信託などの投資商品を売買することが具体的な投資行動となります。
1996年以降に実施された金融制度改革(金融ビッグバン)により、投資商品を売買できる窓口が増えました。窓口にはそれぞれ特長があり、特に投資信託は会社によって売買できる商品が異なるので、多くの方は複数の金融機関で売買しているようです。
投資商品を売買する流れは下記のとおりです。
(会社によって異なりますが、だいたいこの流れです)
下の表は、主な売買窓口(販売会社)をまとめたものです。
例 | 特徴 | 売買方法 | |
---|---|---|---|
ネット証券会社 | SBI証券、マネックス、楽天証券など | ・商品豊富 ・売買手数料安い ・投資関連データ充実 |
・インターネット |
証券会社 | 野村証券、大和証券など | ・商品豊富 ・サポート充実(投資相談など) |
・店頭/電話 ・インターネット |
ネット銀行 | ソニー銀行、PayPay銀行など | ・投資以外の金融サービスあり(ローン/保険など) ・投資関連データ充実 |
・インターネット |
銀行 | みずほ銀行、ゆうちょ銀行など | ・サポート充実(投資相談など) ・投資以外の金融サービスあり(ローン/保険など) |
・店頭/電話 ・インターネット |
事業会社 (金融商品取引業者) |
セゾン投信、さわかみ投信など | ・その会社でしか買えない投資信託や金融商品がある | ・店頭/電話 ・インターネット |
なお、窓口によって、売買できる商品が異なるので注意が必要です。
例えば、トヨタやソニーといった個別株は、証券会社のみが取り扱っており、銀行では、売買の仲介のみを行います。また、投資商品の値段(株価など)は、どこも同じですが、売買するための手数料は異なります。
下の表は、それらの違いをまとめたものです。
ネット証券会社 | 証券会社 | ネット銀行 | 銀行 | ||
---|---|---|---|---|---|
投資商品 | 日本の個別株 | ◎ | ◎ | (仲介) | (仲介) |
外国の個別株・海外ETF | ◎ | △ | |||
投資信託 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | |
会社によって買える商品が異なる | |||||
ETF | ◎ | ◎ | (仲介) | (仲介) | |
J-REIT | ◎ | ◎ | (仲介) | (仲介) | |
国債・個別社債・個別外債 | △ | △ | △ | △ | |
FX | △ | △ | |||
外貨預金・定期預金 | ◎ | ◎ | |||
商品の値段 | 個別株・ETF・J-REITの株価など | どこでも同じ | |||
売買手数料 | 株式の売買 (個別株・ETF・J-REIT) |
会社が独自に設定、会社によって異なる | |||
投資信託の売買 | 会社が独自に設定、会社によって異なる | ||||
国債・個別社債・個別外債の売買 | 不要 どこでも同じ (外債は為替手数料が会社によって異なる) |
||||
FXでの通貨売買 | 会社が独自に設定、会社によって異なる |
さて、それではどのようにして、窓口を選べば良いのでしょう。
選び方の流れとしては、下記のとおりです。
ここで重要なのは、特に「先に投資する商品を決める」ことです。
なぜなら、窓口によって、売買できる投資商品が異なるからです。先に窓口を決めてしまうと、その時点で投資対象が限られることになり、投資にあたってはとても不利な立場になります。どの会社も、売買できる商品を公開していますので、口座を開設する前に知ることができます。
それでは、商品選びに役立つ内容を勉強しましょう。
商品選びの前に、投資する資産(株式や債券など)を決める必要があることは先に説明しましたが、ここでは、その後の「商品選び」について考えます。
まずは、資産ごとにどのような投資商品の種類があるのか覚えます。下の表を見ると分かりますが、複数の資産でまたがっているものがあり、それらが、主な投資商品の種類となります。
資産の種類 | 投資商品の種類 | |
---|---|---|
現金 | ・銀行預金 ・証券口座の預け金(MRF) |
|
株式 | 日本株式 | ・個別株式 ・国内ETF ・投資信託 |
外国株式 | ・個別株式 ・国内ETF ・海外ETF ・投資信託 |
|
債券 | 日本債券 | ・個別債券(国債/社債など) ・国内ETF ・投資信託 ・MMF |
外国債券 | ・個別債券 ・国内ETF ・海外ETF ・投資信託 ・FX ・外貨預金 |
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不動産(REIT) | 日本不動産 | ・個別J-REIT ・国内ETF ・投資信託 |
外国不動産 | ・国内ETF ・海外ETF ・投資信託 |
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コモディティ(商品) | ・国内ETF ・海外ETF ・投資信託 |
上の表の中から、覚える必要がある代表的なものをご説明します。
さて、それではどのようにして、商品を選べば良いのでしょう。
選び方の流れとしては、下記のとおりです。
ここで重要なのは、「先に投資する資産(株式や債券など)を決める」ことです。
先に投資信託やETFなどの「投資商品の種類」を決めることではありません。
例えば、日本株式全体の投資をしたいと決めた場合、それに合う商品を探すと、投資信託やETFの両方でいくつか見つかります。その段階で、「投資商品の種類」を意識して比較検討します。
投資商品の種類を絞り込んだら、次に商品を、商品コストや売買規模(流動性)などで絞り込みます。
日本の個別株 | 国内ETF | J-REIT | 外国の個別株 | 海外ETF | 投資信託 | |
---|---|---|---|---|---|---|
銘柄数 (2024/1) |
3,900 |
330 |
60 |
7,000 |
540 |
5,800 |
販売会社 | 証券会社 | 証券会社 | 証券会社 | 一部の証券会社 | 一部の証券会社 | 銀行、証券会社など |
上場取引所 | ○(国内) | ○(国内) | ○(国内) | ○(外国) | ○(外国) | 非上場 |
価格決定 | リアルタイム | リアルタイム | リアルタイム | リアルタイム | リアルタイム | 1日1回 |
売買成立 | 条件しだいで成立 | 条件しだいで成立 | 条件しだいで成立 | 条件しだいで成立 | 条件しだいで成立 | 必ず成立 |
購入時のコスト | 売買手数料 | 売買手数料 | 売買手数料 | 売買手数料 | 売買手数料 | 商品しだい |
保有中のコスト | なし | 信託報酬 | なし | なし | 信託報酬 | 信託報酬 |
売却時のコスト | 売買手数料 | 売買手数料 | 売買手数料 | 売買手数料 | 売買手数料 | 商品しだい |
為替コスト | なし | なし | なし | 必要 | 必要 | 商品しだい |
配当の再投資 (自動) |
なし | なし | なし | なし | なし | ●可 販売会社・商品しだい |
積立投資 (自動) |
なし | なし | なし | なし | なし | ●可 販売会社・商品しだい |
国内ETFの一覧 | 海外ETFの一覧 | インデックス投信の一覧 |
(2024/1時点)
それでは、今までの流れをまとめてみましょう。 これらをつなげると、投資を実行するための具体的な流れとなります。
商品選び | 例 | |
---|---|---|
1 | 先に投資する資産を決める | 「日本株式全体に投資したい」 |
2 | その投資が実現できる商品を(投資商品の種類に関係なく)ネットや雑誌などから探す | ○○投信、△△投信、○○ETF、△△ETF・・ |
3 | 複数の投資商品の種類(例:ETFと投資信託)で見つかった場合は、種類の特徴を比較検討して、種類を決める | ETFタイプか、投資信託タイプか? ・・投資信託に決定! |
4 | 同じ投資商品の種類の中でも、複数の商品がある場合は、商品コストや売買規模などを比較検討して、商品を決める | ○○投信か、△△投信か? ・・「○○投信」に決定! |
窓口選び | 例 | |
1 | 先に投資する商品を決める | 「○○投信」に決定! |
2 | その商品を取り扱っている窓口(会社)をいくつか探す | □□銀行、◇◇証券・・ |
3 | 売買手数料や、サポート体制などを比較検討して、選ぶ | ・・「◇◇証券」に決定! |
売買の流れ | 例 | |
1 | 証券口座を開設する(無料がほとんど) | |
2 | 口座に入金する(銀行口座などから振込み) | 10万円入金 |
3 | 投資商品を購入する(インターネット/電話/窓口で) | 「○○投信」を10万円分購入 |
4 | 投資商品を売却する | |
5 | 口座から出金する(別の銀行口座などへ振込み) |
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